2.犬の脊柱(背骨)について
首輪は犬たちの自由を奪う拘束具・・・・凄く脅迫的な言葉ですね。
もちろん、首輪を着けることは、
交通ルールを知らない犬たちを守る、他の犬たちとの不要なトラブルを防ぐなど、良いことも沢山あります。 |
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ただ、突発的に飛び出してしまった時、また、慢性的な引っ張り癖の習慣のために、愛犬の首に、自分自身も予想できない方向に脊柱に過度の力が加わってしまいます。
犬の脊柱は、35個の椎体(ついたい)からなり、
頸椎(けいつい)=7個
胸椎(きょうつい)=13個
腰椎(ようつい)=7個
仙椎(せんつい)=3個
尾椎(びつい)=5個 ・・・・に分類されます。
体の軸をなす大事な脊柱には、様々な疾患が見られます。
亜脱臼、ヘルニア、変形性脊椎症、肝性脳症、斜頸(しゃけい)、前庭症候群、椎骨骨折など、様々です。
このうち、外部からの力によって引き起こされる可能性と考えられる疾患として・・・・
変形性脊椎症
・・老犬に多く見られ、一種の老化現象ともいわれていますが、むしろ、姿勢、運動の方法、外的力、栄養などが関係深いとも考えられています。
斜頸(しゃけい)
・・頚部を片側に傾けた症状を示す疾患。
先天的、後天的の両方がある。後天的な要素として、打撲、落下、、骨折、脱臼などがあります。 |
椎骨骨折・・
事故、打撲、落下などが原因で起こる骨折。様々な障害を引き起こします。
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脊柱、骨格に障害が起こる・・・・
貴方は、自分の体重と、愛犬の体重の比率を考えたことがありますか?
いきなり、何っ?って思われたかもしれません。
ご自分の首に首輪が着いていて・・・・
その先に、どんなものがつながっているかで、怖さ、危険度はずいぶんと違ってくると思いませんか?
たとえば、風船がつながっていたとしたら、全然怖くないですし、大きな岩とか、自動車が自分の首とつながっていると考えたら、きっと多くのひとはゾっとするはずです。
たとえば、チワワの場合、貴方の体重とくらべると、1/20〜1/30くらいでしょうか?
ご自分の体重に置き換えてみると・・・・
40kgの方は、800kg〜1200kgのもの(たとえば、ちょうど自動車の重さですね)がつながっていることになります。
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特に小型犬の飼い主の方々、注意してくださいね。
小型犬の背骨って、ちょうどサンマの骨の太さくらいです。お散歩の途中で、リードをちょっと引っ張るときの衝撃は、
貴方の愛犬にとってどの位なのか、今一度考えてみて下さい。
また、小型犬よりも大きいから、大丈夫とお考えの貴方!!
脊柱(背骨)って、35個の個別の骨が、同じ方向に重なって、つながっているだけです。犬の体の中心に1本しかない大事な骨格を、色々な方向から不意にひっぱたり、曲げたりしてしまうことの一つが、首輪を着けているということです。 |
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本来は難しいことを優しく伝わりやすく書かなければいけないのですが、回りくどい文章になってしまいました。
お伝えしたかった事は、このような弊害がある首輪を着けなくてはいけないルールが有る上で、
どのような首輪を選んだら良いかの、参考になればと思い、書きました。
今、貴方の使っている首輪は、愛犬を苦しめていませんか。
貴方はどのような理由で、愛犬の首輪を選んでいますか? |
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弊社ハフマンは、犬と共に暮らすことについて、どうあるべきかを、常に考えています。
いままでの、飼い主とペットという主従の関係から、本来の犬たちとの付き合い方・・・・。
人は人らしく、犬は犬らしく、お互いに助け合って毎日を過ごしたい と感じていらっしゃる貴方と、貴方の愛犬の為に、余計な負担をかけない首輪やリ−ドを作りたいと思っています。
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ハフマンは、貴方の愛犬が、今まで以上に、「社会性を持った、しあわせな犬」になる為の首輪とリードを作っています。 |
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短頭種気道症候群について・・・・ |
短頭種の犬種 特異性(ブルドック、ボストンテリア、パグ、シーズー、ラサアプソなど) |
★外鼻孔狭窄 |
鼻の穴が生まれつき狭い状態のため、呼吸が苦しい状態が続きます。狭い穴から空気を吸い込むために、のどに必要以上の力がかかり続けます。この状態を放置しておくと、軟口蓋過長が起こったり、気管低形成(気管狭窄)が二次的に起こるようになります。
外鼻孔狭窄はなるべく早いうちに手術をして、鼻の穴を広げてあげる必要があります。
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★軟口蓋過長症 |
のどの奥のヒダの部分(人間で言うとのどちんこの部分)が垂れ下がり、気道の入り口をふさいでしまう状態になることをいいます。眠っている時に『いびき』をかいたり、呼吸をする時に『ふがふが』言っていたり、水を飲む時にむせたり、といった症状が起こります。
暑くなったとき、興奮した時には、換気がうまくいかず、体の中に熱がこもってしまって熱中症になってしまうことがあります。
また、気道がふさがることで息を吸うことが出来ず、呼吸困難を起こして窒息することもあります。
ひどい場合は手術を行って、伸びてしまった軟口蓋を切り取ります。
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★気管低形成・気管狭窄・気管虚脱 |
外鼻孔狭窄があったり、軟口蓋過長があると、必要以上に力を入れて息を吸うので、気管への負担が常にかかります。
成長期に起こった場合は、気管低形成・気管狭窄といった、気管が狭いまま成長してしまう状態になってしまいます。
また、成長してから軟口蓋過長が悪化した時は、気管がつぶれてしまう症状(気管虚脱)を起こしてしまいます。
気管自体への手術はかなり困難なため、予防が一番大切です。前述の@Aを見逃さずに、悪化させずに治療を開始してあげましょう。
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